こんにちは院長の染谷です。今日は雨が酷く降っていますが、暑さが一段落してくれると良いですね!
先日、TBSニュースで、マッサージや整体で怪我をさせられたというニュースがやっていました。かなりの数の苦情が寄せられているそうです。これは技術者の技術的・精神的未熟さが招く過失によるものです。一般の方が善し悪しを判断できると良いのですが、なかなか基準になるものが無いので、難しいですよね。そこで、ニュースに上がったものを例に幾つか説明したいと思います。
タイトルに書いた『民間資格』とは?厚生労働省認可では無い、『資格』と勝手に名乗る物。勝手に名称を名乗り開業できるもの。
例えば以下の物が民間資格です。
?整体師・カイロプラクター ?エステティシャン ?歯科助手 ?○○マッサージ
ちなみにカイロプラクターは海外では正式な免許(カリキュラムもしっかりしています)です。ただし、国内では認められていません。その為、全く知識・技術がなくても開業できてしまいます。ちゃんと海外で免許を取っている先生もいます。
?の○○マッサージは、マッサージ院だとマッサージ師しか施術できないのですが、○○と言った別の文言をつけると、仕事に出来てしまうんです。?のエステティシャンも同じような意味合いですね。
ここで問題なのが、民間資格だから駄目で国家資格だからマトモか?って事です。ハッキリ言うと技術や知識、精神性に資格の差異は有りません。有りませんが、国家資格を持っている方が一定の勉強をしているのは確かです。民間資格者は技術や知識のバラつきが、国家資格者よりも大きい可能性が有ります。
最初に書いたニュースの中で、有る企業は民間資格者も人に触るのだから、独自のカリキュラムを組み300時間以上の研修をさせている。と言う企業が有りました。これは民間資格者を使う会社としては比較的まともですが、1日6時間で50日程度で身に着く技術ってなんでしょうか?と言いたくもなります。
当院でも、保険診療では対応できない方や様々なニーズに対応する為に、民間資格者がいます。
このスタッフは当院の面接時にリンパマッサージに興味が有ると言いました。私は、それなら国家資格者と同じくらい勉強して、技術も磨かなければ絶対にやらせないと言いました。そのスタッフが研修として学んだ時間は、どんなに少なく見積もっても2500時間以上です。それでも最初は患者さんや、御客さんに触らせる事は無かったです。
どの資格だから良いとは言いませんが、民間資格者は、それ相応の勉強をして技術を磨き、精神性を身に付けて下さい。人の体を触ると言うのは、それくら大変な事なんです。